構造思考があれば人を憎まずに済む?

構造思考とは、全体的な構造を理解しようとする思考のこと。僕自身もこの記事を書くまで構造思考という言葉を知りませんでした。構造を理解する。とか構造化。の話をしようと思っていましたが、ぴったりの言葉だなぁ~と思って拝借。

構造思考の例としては、球体を斜面に固定しようと思ったらどうしますか?

バランスを保ちながら置く。なんてことはしないでしょう。

現実世界ではもうちょっと複雑で、斜面ってことを知らなかったらどうしますか?斜面は見ればわかります。しかし、実際の仕組みやフローの中では、斜面である。というのは隠れてしまいがちです。

これが構造思考の第一歩です。物の仕組みは原理原則があって、その仕組みにしています。斜面に球体は固定できない。という知識があれば、斜面という環境に対して、球体の固定を行う処置をします。

しかし、斜面という認識がいつまでもできなかったらどうなりますか?何度やっても同じミスを繰り返します。感情的になってきませんか?

僕は、よく感情的になって周りの人を混乱させました。その原因は、「人のやる気」にフォーカスしていたからです。

構造思考は、人のやる気とは違うんです。それを備忘録として残します。

構造思考だとストレスを感じにくい

ビンゴゲームで、本気で怒ったことはあるだろうか?怒ったことがあるというよりは悔しい経験をした。の方が正しいと思う。

その理由は簡単で、ビンゴの構造を誰しもが理解しており、「運」が重要であることを全員が共有できていることにある。

だから、想像を絶するような違和感を感じることもなく、運を試すゲームとして認識できているのは、ビンゴという仕組みを共有できているからです。

これが、構造思考の第一歩となる。

ビンゴの構造を考えてみよう

ビンゴは、ランダムな数字が書かれた紙(ビンゴカード)を一人ひとりに配り、ガラポンのようなビンゴマシーンから番号の振られたボールが出てく。

出てきたボールと同じ番号ならビンゴカードに穴をあけられる。1列、1行、ななめでもそろえばビンゴとなる。

運に対しては腹が立つかもしれない

運だけはコントロールできない。そのため、運が悪いと思ってしまうと、感情のコントロールも効かなくなる。

仕組みを理解しようとすると?

どんな状況でも仕組みを理解しようと動けばどうなるでしょうか

構造思考を知って、ちゃんと構造を理解しておけば、無駄なことはしないんじゃないでしょうか。

例えば、お金を稼ぎたいのにパチンコ屋に行く。これは構造を理解していない典型例です。確かに勝てるときは勝てる。だけど、結局負け越すようにできているからパチンコ屋は儲かるんです。

構造思考は仕事でめちゃくちゃ役立つ!

実は、構造思考に抜群に相性が良いのは、仕事です。プライベートだと、面倒な奴。や神経質な奴。とレッテルをはられる可能性もあります。

まぁ、その時のアウトプットの方法がかなりカギになるとは思います。

仕事であるなら、責任感があり、自ら進んで仕組みを理解しようとしている印象を与えることができるでしょう。

構造思考のメリットは?

構造思考で得すること

人を恨まない = 誰でもできる仕組みに集中できる

MTGの目的がしっかりと決まる = PDCAが勝手に回る

感情的になることが少なくなる = 勢いで対応するのが減少

人を恨まず仕組みを恨め

人のやる気に依存する。これはもう、「考えることをやめている」と同等です。上の人がやるべきことではありません。

何か問題が起きた時に、次はやってやる!具体的に何かを変えるつもりはないけど、今回はめちゃくちゃやる気があるから大丈夫!!!って思ったけど、次の日にはその熱量がめちゃくちゃ冷めていたことはありませんか?

当然ですが仕組みを変えていないので、1回目に失敗したよりはやる気と周りの目で長続きするかもしれません。だけど、かなりストレスがかかります。

前回やってみたのであれば、むしろその経験を生かして新しいルールを作って、継続しやすい環境づくりをしていくのが大事です

行動目標まで落とし込む

具体的に仕組みを変えるぞ!と思って行動することを考えると出てくるのは、何をするかの目的を決めるように習慣がつきます。

なので、行動目標まで落とし込みやすくなります。前回、失敗した「この部分」を「こうやって」変える。

具体的な目標まで落とし込めていると、PDCAが勝手に進むので非常に楽です

仕組みに対して疑問を持つので、割り切りやすい

何かを改善するときに、感情的になる必要はありません。

毎日、よっしゃ~!歴史的な1日になるぞ!!なんてことを継続しようとする必要がないんです。

単純に、朝起きて、歯を磨くかの如く。自然に、さも当たり前のように繰り返せる環境を作るのが大事なだけ

そうすることで、感情を入れる必要がありません。どれだけスムーズに行動目標を達成できるのかを考えるようにしておけば良い。

どうやって構造思考を手に入れる?

構造思考は、全体像から考える。仕組みを理解する。ということ。

なので、基本的には面倒な感じ。今まで見えていなかったものを見える化させていくようなイメージ。

構造思考への理解を進める
  • 全体像をつかむようにする
  • 自分のクセを仕組みに取り込むようにする
  • やる気の問題にはしないが真摯に取り組む

全体像を知るようにする

全体を見渡すようなイメージで、仕組みを理解するように心がける。

継続しやすい状況をイメージする

仕組みを作り上げていく過程では、自分がプレイヤーとなるタイミングはたくさんあるでしょう。

最初から自分がやりやすい仕組みや、やりにくい部分を把握して、自分なりの対策を考えておくことが大事。

やる気のせいにしないのは甘えて良いってわけじゃない

正直、やる気って言えているうちは幸せかもしれません。

やる気のせいにして、自分の取り組みのあいまいさを隠していたわけですから。

あまり、やりすぎは良くありませんのでバランスですが、やる気に頼らずに仕組みに頼るということは一定の感情は捨てる。ということを意味しています。

最後に、個人の価値観がある。って認識をする

構造思考の落とし穴があるとすれば、価値観はなかなか表に出てこないことです。仕事との相性は抜群に良いと思いますが、仕事で活用するのであれば個人の価値観に対しての施策も必要です。

誰でもわかる基準を考えるのが非常に重要。

このバケツがいっぱいになったら別のバケツに交換して

いっぱいの基準は?どのくらいがいっぱいなんでしょうか。

バケツが表面張力で少し隆起するくらいでしょうか?それとも、八分目?九分目?

あなたにとってのいっぱいとはどのくらいなのかはわかりませんが、それを理解する必要はありません。どれが正しいのかはどうでも良くて、そういった個人の価値観に左右されるものにおいては、決めを作ってあげると楽だということです。

僕なりの構造思考とは?

集団行動で必要な統率力を上げる考え方の一つ。構造を理解して、その人だからできる。を限りなく誰でもできる。に近づけるようにする思考方法。

社会生活において、構造思考は非常に重要で、この思考力を伸ばすことが自分の生活を豊かにできるし、幅を広げられる。と思います。

誰でもできる状況にしていけば、あなたにしかできない仕事もどんどん出来上がってくるでしょう。