あれもこれもと些細なことに振り回されて、いつも以上の疲れを背負って帰宅。
そんな日に出会った言葉、「鈍感力」。
え?鈍感?鈍感ってどちらかというといいイメージが無いけれど?力をつけてどうするの?
と単純に思う私。
鈍感力が世間に出る前って、敏感であること・よく気付けることが良い事とされる風潮があったような気がします。
“空気を読もう”だとか、“人の顔色を見て行動しよう”だとか。
敏感であることをよしとされる中で生きてきた私としては、「鈍感力?!何を言ってるんだろう!そんな事したら上手く生きていけないよ!空気は読んだ方が良い!人の顔色は見た方が良い!」
そう思っていました。
でも、最近疲れが消えづらいなぁ。この疲れは、私が良いことだと思っていた「どちらにでも言い換えられる空気のこと」や「人の気分次第で変化する顔色」を必死になって読もうとしていたからなんだろうか?って思うようになってきました。
鈍感力ってどんなことだろう?鈍感になったら何か今と変われるんだろうか?とほんとは気になっていました。
それからです。私は鈍感力のトレーニングを開始したのは。
もし私と同じように気疲れが多くなってきたなぁ~と感じ、鈍感になりたい!と思っているなら、あなたも一緒にトレーニングをしてみませんか?少し心が軽くなるかもしれません。
なぜ鈍感になりたいのか?
それは何よりも、楽になりたいから。
何もかも気にせず、というわけにはいかないけれど、考えてもどうしようもないことまで抱えていたくない。
断捨離で自分の持ち物を減らすことが流行っている昨今、物質的な物だけじゃなく、心の中の荷物も下ろしたい。身軽な心でいたい。
そもそも、「鈍感になりたい!」て思うってことは、些細なことが気になったり、人の顔色を伺ったり、いつもと違うことがあるとソワソワしてしまったり。
そう、鈍感になりたいと思っているあなたは些細なことが気になってしまう、そうですよね?
敏感・鈍感のメリット・デメリット
それぞれの、私なりのメリット・デメリットを考えてみました。
【敏感】
メリット
・人の感情のささいな事も気付けるので、相手の心に寄り添うことができる。
・ちょっとした人の雰囲気の機微が分かるので、問題になりそうな時など前もって対処できる。
デメリット
・顔色・雰囲気・言葉など、情報量以上の事を考えて疲れる。
・気付いたことが自分にとってマイナスなことだった場合は辛くなる。落ちこむ。
・気づいたことが本当とは限らない。
【鈍感】
メリット
・物事を特に気にすることなく気付くことも少ないから疲れない。
・自分の仕事やしたいことだけに集中することができる。
デメリット
・空気が読めない人と思わてしまう可能性がある。
・相手の気持ちを傷付けてしまう可能性がある。
人をまとめたり、注意深く見る必要がある立場の人は、あるていど気付くことに対してスキルが必要だと思います。
ただ、鈍感のスキルを持ち合わせいないと自分を追い込んでしまう。
どちらも、適度に上手く取り入れられたら最高!ですね。
ただ、この記事を読んでくれている方は「鈍感力を持ちたい」と願ってる敏感さんが多いはず。
鈍感になる方法
どうやったら鈍感になれるか?を考えて試してみて効果があったものです。
効果というのは、自分の心が楽になったという効果のこと。
1.気付いても、気にしないふり!
「あ!あれ?おかしいな?」と思うことがあっても気にしない。
全く気にしない!ということはできないので、あくまで“ふり”。
でも、このふりでも十分に効果は感じています。心の中で、
「全く気にしてませんよ~!私は普通ですよ~」
と思いながら平常心の自分を演じてる俳優の気分で。自分なのに自分を演じるんです。
不思議なことに、これができた時は実際に嫌なことがあったとしてもストレスに感じることが少ないように思います。
脳をだませているんでしょうか?!
2.全てを解決しようと思わない。
これは少し“鈍感力”とは離れてしまうかもしれないのですが、起こること全てに反応して、対応しなければ!と思っていませんか?
全て気付いて、なんとかいい方向へ進めるようにしなければ!と背負い込んでいませんか?
立場的にも些細な事も気付かなければ!と自分で自分を追い込んでいませんか?
全ての情報を拾って自分が解決しないといけない!と思わなくていいんです。
こうやって思ってしまう人は、頑張り過ぎ屋さん。全然悪いことではないんです、むしろ頑張り過ぎて心配。自分をもっとゆるめてほしい。
逆に気負ってカチコチの人に、頼りたくなりますか?
最後に
鈍感になりたい!鈍感になろう!と書いてきましたが、最後に言いたいことがあります。
なんでも気付ける人は頑張っているからこそなので、気づいてしまうというのは悪いことではない。ということ。
そんな自分も認めてあげながら自分の心を守ることができたら、もっと過ごしやすく、大きく言ってしまうと生きやすくなるのではないかな、と思っています。
肩の力を抜いて、もっと気楽に生きるために鈍感の力を借りてみるのもいいかもしれません。